自然環境モニタリング

2014年8月20日に広島県で発生した大規模な土砂災害により、77人もの方が亡くなられたことを受け、人的被害を防ぐための土砂災害監視システムを開始しました。 本システムは太陽光発電による電源供給のための太陽光パネルやバッテリーと、画像撮影、システム制御のための小型コンピュータと、カメラにより構成されています。

本システムは、土砂災害の危険がある地点、または増水などの前兆現象を確認できる地点に設置されており、カメラで撮影された画像をWEB上でリアルタイムに配信し、それを住民の方に確認していただくことで、早期避難を実現することを目的としています。

現在広島県内6箇所に設置されており、WEB上の 「自然災害前兆モニタリングマップ」 から現地の様子を確認することができます。

主な研究内容

電波環境モニタリング

電波環境モニタリングでは、電波を対象とした研究を行っています。主な研究としては、

を行っています。

電波を用いたヒト検知システムに関する研究

車両周辺の防犯対策を目指したヒト検知システムの研究

車両周辺の防犯対策を目指した、ヒト検知システムの研究を行っています。 UHF帯電波を受信し、受信レベルの変動よりヒトの有無を判断しています。 この写真は実際に、システムを用いて測定を行っている様子です。

複数周波数帯を用いたヒト検知システムの開発

左の写真は本研究で用いたソフトウェア無線用機器です。 この機器を使うことで右図のように広い範囲の電波を測定することができます。

920MHz帯特定小電力無線を用いたヒト検知システムの研究

920MHz帯はスマートメータなどで用いられている周波数です。 左の写真は実際に測定を行ったときの様子で、三脚にはシステムが取り付けられています。 この部屋の中をヒトが移動することで受信レベルが変動し、ヒトを検知することができます。

電波伝搬(電波の伝わり方)に関する研究

本研究室では九州工業大学のご協力をいただき、 韓国のプサンからの電波を長期連続観測しています。 左の図はプサンから九州工業大学までの電波の伝わり方を示したものです。

研究に関する詳細資料(PDF)